甲状腺とは鎖骨の少し上の頸部に存在し甲状腺ホルモンを産生する内分泌器官です。
甲状腺ホルモンは体の代謝のバランスを整える大切なホルモンです。
甲状腺機能亢進症とは
甲状腺ホルモンが過剰に産生される状態です。バセドウ病などが原因で機能亢進症となります。
心臓がどきどきしたり、体重が減少したり、めまい、ふらつきなどの症状がみられます。
主に飲み薬で治療を行いますが、飲み薬があわない場合などには放射線治療や手術が必要となる場合もあります。
甲状腺機能低下症とは
甲状腺ホルモンが不足した状態です。橋本病(慢性甲状腺炎)や、もともと橋本病の体質をもつ方がヨードを過剰摂取した場合などで機能低下症となります。
むくみや、むくみによる体重増加、倦怠感、便秘傾向などがみられます。
また高コレステロール血症の原因にもなるため、健診等でコレステロールが急に高くなったことで気づかれる場合もあります。
甲状腺腫に気づいたら
甲状腺腫大を認める場合は必ずしも治療の必要な疾患をお持ちであるとは限りませんが、甲状腺腫瘍の有無などにつきまして超音波検査や血液検査が必要となる場合もあります。